Inflammasome signaling is dispensable for ß-amyloid-induced neuropathology in preclinical models of Alzheimer’s disease.
アルツハイマー病前臨床期の病理形成におけるグリア細胞応答の役割について一石を投じる成果です。通説への反証と新しい概念の提唱です。
Frontiers in Immunology 15, 1323409 (2024)
2024/01/29 15:59
Multifactorial glial responses and their contributions to AD continuum
アルツハイマー病の病理・病態形成におけるグリア応答についてまとめた総説です。脳ー末梢連関、疾患連関の視点も盛り込んでます。
Clinical & Experimental Neuroimmunology 14, 82-91 (2023)
2023/02/14 11:13
ご寄附のお願い
認知症に対する画期的な治療薬、早期診断法を開発するために、皆様からのご支援をお願い申し上げます。
2020/01/17 10:08
Tau binding protein CAPON induces tau aggregation and neurodegeneration
Aβ病理からタウ病理への形成機構を明らかにするために、Aβ病理存在下でタウに結合する因子のスクリーニングを行い、C-terminal PDZ ligand of nNOS (CAPON)を同定した。新たなタウ病理の悪性化因子であり、神経細胞死誘導因子であった。
Nat Commun 10, 2394 (2019)
2020/01/06 14:16
Recent Advances in the Modeling of Alzheimer’s Disease
最近のアルツハイマー病マウスモデルについてまとめた総説です。
Frontiers in Neuroscience e807473 (2022)
2019/06/15 09:33
Humanization of the entire murine Mapt gene provides a murine model of pathological human tau propagation
タウ病理の再現を目指してヒトタウ遺伝子(MAPT)のknockinマウスの開発に成功した。App KIマウスと交配することで、App/MAPT double KIマウスの解析も行った。新たな研究リソースとしてAD研究領域に提供するに至っている。
J Biol Chem 294, 12754-12765 (2019)
2019/06/07 15:34
Neuroinflammation in mouse models of Alzheimer’s disease
アルツハイマー病における神経炎症(グリア応答)についてまとめた総説。この中で初めて、AD患者脳内において、Aβ病理とタウ病理それぞれに対して、グリア細胞の応答性が異なることを示した。
Clin Exp Neuroimmunol 9, 211-218 (2018)
2018/09/25 15:38
Calpain Activation in Alzheimer’s Model Mice Is an Artifact of APP and Presenilin Overexpression
Ca感受性である細胞内システインプロテアーゼ:Calpainが、既存のADモデルマウスで活性化することが報告されていた。しかし、それはAPPを過剰発現させたことによる非生理的な現象である可能性をApp KIマウスを用いて示した。
J Neurosci 36, 9933-9936 (2016)
2016/09/22 15:41
Single App knock-in mouse models of Alzheimer’s disease
AD研究の重要な研究リソースの一つはモデル動物である。この論文では、それまでの既存のADモデルマウスの問題点を排除したApp knockinマウスの創出に成功した。現在、ADモデルマウスとして有用だと認知されるに至り、世界中で共同研究を展開している。
Nat Neurosci 17, 661-663 (2014)
2014/04/28 15:42
Cell Surface Expression of the Major Amyloid- β Peptide (Aβ)-degrading Enzyme, Neprilysin, Depends on Phosphorylation by Mitogen-activated Protein Kinase/Extracellular Signal-regulated Kinase Kinase (MEK) and Dephosphorylation by Protein Phosphatase 1a
Aβの主要分解酵素neprilysinの活性制御機構の解明に寄与する論文。neprilysinは膜一回貫通型メタロエンドペプチダーゼだが、その細胞内ドメインのリン酸化により、neprilysinの局在制御がなされていることを明らかにした。
J Biol Chem 287, 29362-29372 (2012)
2012/07/05 15:44
Potent amyloidogenicity and pathogenicity of Aβ43
AD神経毒性の本体はAβ42が主犯だと考えられてきた。しかし、Aβには長さの異なる亜種が存在しており、Aβ43がAβ42よりも強力な凝集性・神経毒性を発揮していることを明らかにした。γ-secretaseによるAβ産生機構の解明にも寄与する結果である。
Nat Neurosci 14, 1023-1032 (2011)
2011/07/28 15:48
Interleukin-1β up-regulates TACE to enhance α-cleavage of APP in neurons: resulting decrease in Aβ production
炎症性サイトカインIL-1βがAPPのα-切断を高めることでAβ産生を低下させることをin vitroで示した(理研・橋本康弘先生、立田由里子先生との共同研究)。共同第一著者として解析を担当。
Journal of Neurochemistry 104, 1387-1393 (2008)
2008/12/19 08:54
Somatostatin regulates brain amyloid β peptide Aβ42 through modulation of proteolytic degradation
Aβ分解酵素neprilysinの活性化に、神経ペプチドの一つソマトスタチンが関与していることをin vitro, in vivoの解析から明らかにした。ソマトスタチン受容体を標的としたAD予防薬の開発に発展する可能性を示した。
Nat Med 11, 434-439 (2005)
2005/04/20 15:50
A secreted type of GnT-V induces tumor angiogenesis without mediation of glycosylation
: A novel function of GnT-V distinct from the original glycosyltransferase activity
糖転移酵素であるGnT-Vの分泌型は、本来の糖転移酵素活性とは異なり、ガンの血管新生を誘導する機能を有していることを明らかにした(齊藤が博士課程4年生の時に発表した論文)。
J Biol Chem 277, 17002-17008 (2002)
2002/01/19 09:01
Domain-specific mutations of TGF-β1 latency-associated peptide cause CED
because of the formation of a constitutively active form of TFG-β1
遺伝性骨疾患Camurati-Engelmann病の原因遺伝子が、TGF-β1のlatent formに存在することで、TGF-β1が恒常的に放出されることを明らかにした(齊藤の博士課程学位論文)。
J Biol Chem 276, 11469-11472 (2001)
2001/01/19 09:09
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